著作紹介

伊泉 龍一 著作紹介

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■『 西洋手相術の世界 』
 
『西洋手相術の世界』
『 西洋手相術の世界――「手」に宿された星々の言葉 』
伊泉 龍一 (著), ジューン澁澤 (著)
駒草出版 ¥2,940(税込)
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【目次】
プロローグ(伊泉龍一)
第T部 手相術の実践
T 手相占いの予備知識
    アストロ・パーミストリーとは
    ホロスコープについて
    12星座について
    天体について
    カイログノミーとカイロマンシー
    右手か左手か

U 手の形を読む=性質の基盤
    ハンドタイプの割り出し方
    4つのハンドタイプは性質の基盤を示す
    プラクティカル・ハンド(現実の手)
    インテレクチュアル・ハンド(聡明な手)
    インテューティブ・ハンド(直観の手)
    センシィティブ・ハンド(感じる手)

V 手の指と丘を読む=能力
    手のひらと指の8区分
    能力と、それを使う自由意志
    指を読み解く基本
    丘を読み解く基本
    ジュピターの指と丘
    サターンの指と丘
    アポロの指と丘
    マーキュリーの指と丘
    マーズの丘と平原
    ヴィーナスの丘
    ルナの丘
    親指

W 手のラインを読む=運命
    ラインが表すのは運命
    4本のメジャー・ライン
    ラインについての考え方
    基点と到達点
    メジャー・ラインを読む手順
    ライフ・ライン
    ハート・ライン
    ヘッド・ライン
    フェイト・ライン
    マイナー・ライン
    マイナー・ラインの考え方
    マイナー・ラインを読むポイント
    ジュピターの丘上のライン
    サターンの丘上のライン
    アポロの丘上のライン
    マーキュリーの丘上のライン
    マーズの丘と平原上のライン
    ヴィーナスの丘上のライン
    ルナの丘上のライン
    丘をまたがるライン

X 印を読む=変調の兆し
    印の表れは変調の兆し
    丘とラインに表れる印
    クロス
    スター
    スクエア
    アイランド
    ドット(スポット)
    グリル
    トライアングル
    バー
    タッセル

Y 手相の複合リーディング
    手相の複合リーディング
    恋愛に関するリーディング例
    ハンドタイプで「恋愛傾向」を読む
    指と丘で「恋愛能力」を読む
    ハート・ラインで「恋愛運」を読む
    仕上げはマイナー・ラインと印
    恋愛リーディングの手順とポイント
    仕事に関するリーディング例(1)適職を知る
    ハンドタイプで「適職を探す指針」を読む
    指と丘で「仕事能力」を読む
    フェイト・ラインで「使命」を読む
    マイナー・ラインで「特別な適正」を読む
    適職リーディングの手順とポイント
    仕事に関するリーディング例(1)転機を知る
    ハンドタイプで「適正」を読む
    指と丘で「仕事能力」を読む
    ラインで「転機」を読む
    転機リーディングの手順とポイント
    結婚に関するリーディング例
    ハンドタイプで「理想的な結婚形態」を読む
    パートナーの指と丘で「相性」を読む
    パートナーから見たあなたとの相性
    ラインで「結婚運」を読む
    結婚リーディングの手順のポイント

第U部 手相術の歴史
T 古代の手相術――ハンド・リーディングの起源
    はたして手相術は古代のオリエント文明へと遡ることができるのか?
    大人気の古代エジプト説
    アリストテレスは本当に手相術に精通していたのか?
    古代ギリシャの哲学者たちは、本当に手相術をおこなっていたのか?
    「迷信」としての手相術
    『聖書』のなかの手相術
    紀元前2000年のヴェーダ文献のなかの手相術!?
    インドからギリシャ・ローマへ
    「手から運命を読む」というアイデアの起源

U 12世紀から15世紀にかけての手相術
    ――ヨーロッパにおける手相術のはじまり
    中世ヨーロッパにおける手相術の出現
    12世紀ルネサンス
    アラビアからヨーロッパへ
    アラビアの手相術
    アラビアからラテン語へと翻訳された手相術
    ヨーロッパにおける最も初期の手相術への言及
    教会のなかで書かれた手相術
    中世のキリスト教会は手相術を弾圧していたのか?
    手相術と医学
    初期のさまざまな手相術の写本

V 16世紀から17世紀の手相術――手相術の黄金期
    印刷された手相術の本
    イタリア・ルネサンス期の手相術
    手相術と解剖学
    ドイツにおける占星術的手相術のはじまり
    ドイツの手相術とアカデミズム
    ノストラダムスの時代のフランスの手相術
    カバラと手相術
    シェイクスピアが描く手相術
    ジプシーと手相術
    ロバート・フラッドの手相術
    17世紀イギリスにおける有名な占星術師たちによる手相術

 W 18世紀の手相術――手相術の衰退
    手相術の衰退 
    「科学革命」を経て
    民衆的レベルでの占い

 X 19世紀から20世紀初頭までの手相術――手相術の復興
    ナポレオン・ボナパルトの手相
    近代手相術の原点
    エリファス・レヴィの弟子による手相術の復興
    ヴィクトリア朝手相術のはじまり
    ロンドン手相学協会
    栄光を極めた手相術師
    世紀末のアメリカに現れたサン=ジェルマン伯爵の手相術
    20世紀手相術のバイブル

Y モダン・パーミストリー――占いと科学の狭間で
    医学的手相術の幕開け
    占星術パラダイムからの離脱
    ダーマトグリフィックス
    手相術の科学的調査
    心理手相学
    ネオ・トラディショナル手相術
    東洋式手相術

引用・参考文献
図版出典目録
用語・人名索引
エピローグ(ジューン澁澤)
エピローグ(伊泉龍一)
西洋手相術チャート
『西洋手相術の世界』(「プロローグ」3−5頁より抜粋)

「手相占い」と言えば、現代の日本では、誰もが知っている有名な占いの一つとなっています。ところでみなさんは、手相占いに対してどのようなイメージを持っていますか。
自分の周りの人に聞いてみると、「星占い」や「タロット占い」などの欧米からやって来た占いとは異なり、手相占いは昔からある「東洋の占い」だと思ってしまっている人も少なからずいるようです。
 ところが、今日一般的に広く知られている手相術の方法の元になっている考え方は、実際のところ、東洋の伝統に根ざしたものではなく、歴史的には明らかに西洋の伝統に由来しています。そればかりか、西洋の本格的な星占い、すなわち「占星術」との間には、驚くほど深いつながりがあるのです。
  手相術と占星術。この二つの占いの関係について、これまでの日本の手相術の本では、なかなか詳しく取り上げられることが少なかったようです。したがって、手相術と占星術のつながりと言っても、いまひとつすぐにピンとこない人も多いかもしれません。しかしながら、今日でも一般的に使われている手相術の用語をいくつか拾ってみると、二つの占いが、実際にいかに近い関係にあるかが明らかになります。
 たとえば、手相術では手のひらの特定の部位を表すのに、「金星の丘」であるとか「月の丘」といった名称が使われています。そう、占星術に詳しい方は、ピンと来たかもしれませんが、そもそもこの「金星」とか「月」という名称は、占星術で使われている天体の名前にちなんで使われているものなのです。こういったことは、まさしく本書で紹介する手相術の中心となる部分なので、詳しくは改めて本文の方で解説していきたいと思います。
 
 ここでいったん、本書の特徴と全体の構成についてお話しておきます。
まず第一部は、「手相とはなにか」という簡単な概論からはじめ、各章ごとに手全体の形や指、あるいは手のひらの「丘」・「線」・「印」などについて、順を追って説明していきます。
  これまでの手相術の本でも、それぞれの「線」・「丘」・「印」などについて「金星の丘が膨らんでいる人は愛情豊かである」とか「知能線が長い人は思慮深い」いったような簡潔な説明が書かれていました。ただしそれらの多くは、単に「○○のときは○○である」といった単純な解釈の羅列以上のものではなく、どうして「○○のときは、なぜ○○という意味として解釈されるのか」という肝心の「しくみ」や「理屈」に関して、ほとんど触れられることはありませんでした。
 それに対して本書の特徴は、あくまでその「しくみ」や「理屈」を前提として解説した上で、個々の解釈に入っていくところにあります。もしかすると、人によっては「しくみ」や「理屈」なんて面倒臭いという方もいるかもしれません。けれども、「しくみ」や「理屈」がわからなければ、個々のケースに対する解釈を一つ一つただ「丸暗記」していくしかなくなります。もしかすると、これまで手相術の本を読んだけど、いまひとつしっくりこなかったという人は、おそらくその「丸暗記」をするということ自体に、なじめなかったからなのではないでしょうか。
 逆に「しくみ」や「理屈」という基本ルールが分かれば、個々のケースに対する解釈を丸暗記していく必要はなくなります。というのも、一度基本ルールを理解したなら、後はそれをもとにイマジネーションを広げて、実際の人の手相を自分なりに解釈していけるようになるからです。
 ちなみに、本書で紹介する手相術の基本ルールの多くは、占星術がベースとなっています。したがって本書の手相術は、特にすでに占星術に親しんでいる人に、興味を持って読んでいただけることと思います(もちろん、占星術をまったく知らない人でも分かるように解説していきますので、占星術をまったく知らない方もご安心ください)。
 以上のように、第一部の方が実践篇だとすると、第二部の方は手相術の背景をより深く理解していくために、その起源や歴史についてまとめてあります。あくまで手相術史全体のおおまかなアウトラインでしかありませんが、これまでの日本の手相術の本ではほとんど述べられることのなかった内容ですので、すでに手相術に詳しい方、真面目に手相術を研究したい方などにとっては、特に興味を持っていただけけるのではないかと思います。



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