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西洋占星術(12星座占い・星占い)

占星術とは(3)

アスペクトについて

■アスペクトとは
 これまでのところで、とりあえずは一般的な現代の占星術の最も基本となる惑星とサインの関係について、そのおおまかなところを解説したことになります。
 とはいえ、惑星とサインの関係だけでは、ホロスコープ全体の要素を分析したことにはなりません。特に、未来を予知したり、運勢判断をすることは、これまで見てきたルールだけでは不可能です。そのためには、さらに「アスペクト(Aspects)」という考え方を見ていく必要があります。
 再びバース・チャートをご覧ください。惑星同士を結んでいるラインに注目してください。バース・チャート上の惑星と惑星を結んでいるこのラインこそ、これから説明するアスペクトを示すものなのです。

 アスペクトというのは、惑星と惑星がどのような角度にあるかを基にして、そのホロスコープの相を見ていくためのものです。もう少し具体的ないい方をするなら、アスペクトというのはその角度によって惑星同士が調和の関係にあるか、あるいは不調和の関係にあるかを調べるためのルールです。そうすることによって、占星術師はバース・チャートのいわば「吉凶」を判断していくわけです。
 現代の占星術では、様々な惑星同士の角度の関係を、「メジャー・アスペクト」、「マイナー・アスペクト」という呼び方で、大きく二つに分類しています。メジャー・アスペクトはより重要度の高いアスペクトですが、マイナー・アスペクトはそれに比べて重要度は低くチャート解釈の際に補足的に採用されるものと一般的には考えられているようです。以下は、一般的にメジャー・アスペクトに分類される惑星同士の関係です。
0度 コンジャンクション(Conjunction) ニュートラル
180度 オポジション(Opposition) 緊張
120度 トライン(Trine) 調和
90度 スクエア(Square) 緊張
60度 セクスタイル(Sextile) 調和
150度 クィンカンクス(Quincunx)  

 上記の表は0度、180度、120度、90度、60度という角度、及び、それぞれの名称と記号、そしてそれが持つ作用を列挙したものです。(注3)
 これらの角度は、いずれも伝統的な占星術において、アスペクトを見るにあたって重視されていたものです。逆に言えば、これらの角度以外は、ほとんど意味がないものとして無視されます。つまり、惑星同士のすべての角度をアスペクトとして見るわけではなく、そこで用いられるのは、いくつかの決まった角度だけだということです。
 このようなアスペクトに注目することで、チャートの中の惑星同士が、言うならばお互いに良い関係にあるか、あるいは難しい関係にあるかを知ることができます。
 たとえばバース・チャートの中の太陽と土星が90度、すなわちスクエアの関係にあったとします。その場合、太陽と土星は緊張状態にあり、その結果「自己表現」を求める太陽は、「抑圧」を意味する土星によってその力を発揮することが困難である、と占星術師は判断するかもしれません。
 一方で、金星と木星が120度、すなわちトラインの関係にあったとします。その場合、金星と木星は調和の状態にあるので、「金星」の愛のエネルギーは、拡大を意味する「木星」の力によって高められる(要するに愛情面に恵まれる)と占星術師は判断するかもしれません。
 このアスペクトという考え方は、バース・チャートの分析だけでなく、未来予知を行う際にも重要なテクニックの一つです。本サイトでの運勢判断のルールも、このアスペクトをもとに作られています。より詳しく知りたい方は、「サイト内の占星術のシステムとメソッド」の頁をご覧ください。

■アスペクトについての補足

 現代の占星術では、これまで見てきたメジャー・アスペクト以外にも、以下のような角度がマイナー・アスペクトとして採用される場合もあります。これらのマイナー・アスペクトについての解釈は、占星術師によって意見が分かれるところなので、ここでは角度と名称だけを列挙しておきます。

72度 クィンタイル(Quintile)
144度 ビクィンタイル(Biquintile)
51度25分43秒 セプタイル(Septile)
102度51分26秒 バイセプタイル(Biseptile)
154度17分09秒 トライセプタイル(Triseptile)
45度 セミスクエア(Semisquare)
135度 セキクォードレート(Sequiquadrate)
40度  ノヴァイル(Novile)
160度  クゥアドノヴァイル(Quadnovile)
36度  デサイル(Decile)
108度 トレデサイル(Tredecile)
30度  セミセクスタイル(Semisextile)
 ところで、チャートによっては、複数のアスペクトが同時に形成されることで、アスペクト・パターンと呼ばれ特別な意味を持つものもあります。たとえば、以下のようなものです。ひとつひとつ説明していくと非常に長くなってしまいますので、ここではとりあえず、それぞれの名称とその形を以下にまとめておくのにとどめておきます。

 さらに細かい話になってしまいますが、これまで見てきたアスペクトは、実のところメジャー、マイナーいずれも、360度の円を1から12までの整数で分割することで作られたものでした(たとえば、180度のオポジションは2で分割された角度ですし、120度のトラインは3で分割された角度です)。
 しかしながら、そういったこととはまったく異なる考え方から作られたアスペクトもいくつか存在します。レセプション(reseptions)、アンティスキア(antiscia)とコントラアンティスキア(Contra-Antiscia)、パラレル(Parallels)とコントラパラレル(Contraparallels)といったものがそれにあたります。ただし、これらについては、少々複雑な説明が必要となるので、ここでは省略しておきます。

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