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西洋占星術(12星座占い・星占い)

占星術とは(1)

惑星とサインについて

 占星術(Astrology)とは、地球上の特定の場所から見て、星がどこに位置するかを基にその人の性格や才能、そして運勢判断などを行う占いです

 ただし、ひとことで占星術といっても、西洋にも東洋にも、異なる別の体系が存在します。ここで紹介するのは、バビロニアを起源とし、ギリシャ、中東を経由して、後にヨーロッパで発展していった占星術です。今日、このヨーロッパで広まった占星術のメソッドを、東洋の異なる占星術体系と区別する意味で、「西洋占星術(Western Astrology)」と呼ぶこともあります。
 今日の一般的な「西洋占星術」では、まず10個の惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)が、生まれたときにどこに位置していたかを示す、以下のような「ホロスコープ」と呼ばれるチャートを作成します。その際に、星の位置を示す座標として使われるのが、一般的によく知られている「12星座」です。
  占星術師たちは、この星の配置図であるホロスコープを分析することによって、その人の性格、才能、運命などの基本パターンを知ることができると言われています。
 実際に占星術師たちが、ホロスコープをどのように解読するのかについては、次項から続く解説をお読みください。
 

■ホロスコープを作成する

 占星術で占うためには、まず「ホロスコープ(Horoscope)」と呼ばれる星の配置図を作成しなければなりません。特に、最も重要なものとされているのが、「バース・チャート(Birth Chart)」、あるいは「ネイタル・チャート(Natal Chart)」と呼ばれる、その人の生まれたときの星の配置図です。
 ここではまず、バース・チャートの例を見てみましょう。下記は 生年月日、生まれた時間を「1980年1月1日12:00」で入力した例です。


 今、できあがった図は、この方の生まれた瞬間の星の配置を示すバース・チャートです。こういったバース・チャートの星の配置は、基本的にその人の生まれ持った性格や才能を表すと考えられています。
 ちなみに、昔はこういったチャートを作成するにあたって、星の場所を計算するために数学、及び天文学的な知識が必要でした。ただし現代では、このようにコンピューターを使って計算することで、一瞬にして作成することが可能となっています。
 占星術師たちは、このようなチャートをもとに、人の性格や運命を占っていきます。まったくはじめての人からすると、様々な記号が散りばめられたバース・チャートは、なにがなんだかよく分からないものでしょう。けれども、一見難解に見えるバース・チャートも、ある一定の基本的なルールを覚えれば、簡単な運勢判断程度は、誰でもすぐにできるようになります。
 以下に、バース・チャートが、どのような要素で成り立っているか、その基本となるところを簡単に説明していきます。


■サインについて

ホロスコープを理解するための最も基本となる要素は、12のサイン(signs)と惑星(planests)です。まずは、サインについて説明していきます。
 サインというのは、みなさんもおなじみの牡羊座、牡牛座、双子座といった、いわゆる「12星座」のことです。ただし、自分のサインは知っているけれど、12全部はわからないという人もいると思います。念のため以下に、12のサインの名称とその記号を列挙してみます。

牡羊座(Aries)
牡牛座(Taurus)
双子座(Gemini)
蟹座(Cancer)
獅子座(Leo)
乙女座(Virgo)
天秤座(Libra)
蠍座(Scorpio)
射手座(Sagittarius)
山羊座(Capricorn)
水瓶座(Aquarius)
魚座(Pisces)

 

 ここで改めてバース・チャートをご覧ください。チャートの円周の一番外側の部分にあるのが、12サインの記号です。

 ではいったい、バース・チャートの中でこのような12のサインは、どのような役割を持っているのでしょうか。それを説明するために、バース・チャートのもう一つの基本要素である「惑星」とは何かをお話しておきましょう。

■惑星について

 引き続きバース・チャートをご覧ください。12サインのさらに内側の場所には

といった記号が散らばっているはずです。これらは10個の惑星を表す記号で、順に「太陽(Sun)」、「月(Moon)」、「水星(Mercury)」、「金星(Venus)」、「火星(Mars)」、「木星(Jupiter)」、「土星(Saturn)」、「天王星(Uranus)」、「海王星(Neptune)」、「冥王星(Pluto)」を示したものです。
 ここでバース・チャートの中にある太陽の場所、すなわち下記の記号が書かれている箇所を見つけてください。
 実は、この「太陽がどのサインに位置しているか」ということが、テレビや雑誌などの「星占い」でみなさんが「自分の星座」として知っているもののことです。つまり、かりにテレビや雑誌の「星占い」で「自分の星座」が牡羊座の人は、バース・チャートの中でも太陽は牡羊座のところに位置しているはずです。同様に、「自分の星座」が牡牛座の人は、同じく牡牛座のところに、双子座の人は双子座のところに、太陽が入っているはずです。
 実は、通常のテレビの「今日の占い」や雑誌の「今月の占い」は、10個の惑星の中の太陽という一つの惑星だけを基にした非常に大雑把な占いです。本格的な占星術を学んだ占星術師ならば、太陽の位置だけを見て、性格分析や運勢判断をすることはありません。残りの9個の惑星の場所も考慮に入れながら、ホロスコープを分析していくのが普通です。
 では、他の惑星にも目を向けてみましょう。今度は、バース・チャートの中の月の場所、すなわちの記号が書かれている箇所を見つけてください。

 見つかりましたか? 今度はどのサインに入っていたでしょうか? 人によっては、太陽と同じサインに位置していることもありますし、太陽とは異なるサインに位置していることもあるでしょう。
 さらに他の惑星にも注目してみましょう。それらもまた太陽と同じサインに入っている場合もあれば、まったく異なる場所に入っている場合もあり、人によって様々です。
 バース・チャートは、12のサインをいわば座標軸として用い、生まれた時の惑星がどこに位置しているかを示したものです。そして、このように生まれた時の惑星が、どのサインに位置しているかということに注目することが、チャートを解読するための基本となります。
では具体的なチャートの解読の方法を理解していただくために、惑星とサインの関係をもう少し詳しく説明しておきます。

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